南アルプス聖岳・光岳のヒル情報

ご存知の方には、今更な話なのかもしれませんが…。

南アルプスの聖岳や光岳は、ヒルの多い山域として有名なのですね。

私は、普段、ヒルの出ない山域ばかりを登っていて、
今回、初めてヒルに出会い、衝撃を受けたので、まとめてみました。

ヤマビルは、吸血性の生き物。人間が通ると、その二酸化炭素を感知して、木の上から落ちてきて、人間に取り付き、吸血する、とされています。

湿った場所、薄暗い場所が好きな模様。

そのため、梅雨時期や雨の日、初夏あたりまでは、多く出るのだそうです。

登山口のベースとなる易老渡(いろうど)付近には、ヒルはいませんでした。

聖岳方面、便ヶ島の聖光小屋を過ぎたあたりで、ヒルの被害に遭いました。

木の上から落ちてくる、との情報でしたが、

私たちの時は、足元からどんどん上がってきました。

うぎゃーーー!

木の上から落ちてくるヤマビルの場合、

二酸化炭素を感知してから、落ちるまでの間にタイムラグがあるので、

先頭を歩く人よりも、2番目、3番目を歩く人の方が被害に遭いやすいのだそう。

ところが、今回は足元から這い上がってこられたので、

先頭を歩いていた人が、たくさん被害に遭っていました。

恐るべしヤマビル。

上からも下からも襲ってくるのですね。こわー。。

この日は雨で、レインウェアを着ていたのですが、

レインウェアの隙間からズボンに取り付き、

さらにズボンの隙間から足に取り付き、吸血されました。

靴の中にも、容赦なく入り込もうとしているヤツもいました。

一歩踏み出すごとに、5、6匹足につくほどの大量発生。

振り払おうと、かなり早足で歩き、

最後の方は小走りにすらなっていたのに、振り払うことはできませんでした。

こわすぎる…。

そこで、知っておきたい!ヤマビル撃退法!

●身体にり付いたヒルの除去の仕方●

・ピンセットでつまみ、塩や忌避剤、消毒用アルコールなどをかける

・タバコの火を当てる(服などに燃え移らないよう、注意!だいたいの山ウェアは可燃性です)

・手でひっぺがす!(あわわわ…)

吸血されても、ヒルは無毒なのだそう。

ただ、吸血の際に注入する、ヒルジンという成分のせいで、

人間の血の凝固作用が、阻害されてしまいます。

だから、ヒルに吸血されると、血が止まりにくくなってしまうのです。

実践すべし!ヤマビル対処法!

●ヒルに噛まれてしまったら…●

・傷口をつねって、血と一緒にヒルジンも体外に押し出す

・水で洗い流す

・消毒をする

・抗ヒスタミン剤(ムヒ等)を塗布する

・傷口から雑菌が入らないよう、絆創膏やガーゼなどをする

などの対策が必要です。

キンカンなどの、消毒用アンモニアは、

傷が悪化するので、絶対に塗ってはいけないそう!

確実に仕留めて!ヤマビル処分法!

●血を吸ったヒルを除去した後は…●

・ハサミで切る

・塩や忌避剤をかける

・石などで八つ裂きにする

などして、確実に処理しましょう。放っておくと、増えに増えるので…。

地元の人は、

・塩水を足元にスプレーする

・塩漬けにした靴下を活用する

など、主に塩をメインとした対策をされているようです。

また、ヒル忌避剤も市販されています。

【ヒル下がりのジョニー】

匂いが気にならない!ヒル忌避剤の定番。

ディート不使用で、ハッカ油や植物抽出天然エキスなどの天然成分が主成分。

ネーミングも秀逸◎

ディート不使用なので、頻繁に使う方、肌への負担が気になる方へおすすめ!

【ヤマビルファイター】

ウレタン樹脂系塗料なので、水に強く、流されにくい。

効果の持ちは、2~3週間とも!

主成分はディート。

たまにしかヒル地帯に行かない方、がっつり効かせたい方へおすすめ!

ディートが主成分ということで、肌への負担がなどなど気になりますが、効果は絶大!

あのヒルの不気味さを考えると、私は、迷わずこちらを手にしました。

無毒って言われたって、私は嫌だ!ヒルなんかと向き合いたくない…!

雨上がり、雨のさなか、などには特に多いと言われるヒル。梅雨時のこの時期は、大量発生間違いなしです。

安心のために、山にアウトドアに常備したいアイテムですね。

このヒル恐怖を味わった後は、本気でそう思います。

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